クレジットカードのお話(2)

社会人になれば(学生さんでも成人を迎えると)、クレジットカード会社からカードつくりませんか!という誘いがたくさんやってきます。手堅い会社に就職した新卒社会人なら、まず間違いなくカードを作れるでしょう。しかしこの時を逃すと、怖い怖いクレジットヒストリー地獄に陥ることになるかもしれないのです…。

よくあるパターンとしては、「俺は現金主義だから、カードなんか持たない!」という生活を続け、そのうち結婚して子供が出来て、40歳越えてから「やっぱりクレジットカード1枚つくろうかな? ネット通販に使えると便利そうだし」と初めて申し込んでみるパターンです。

これが、あぶない。

俗に言う「スーパーホワイト」属性というやつです。結構歳がいってるはずなのに、クレジットの利用履歴が何にもない、まっしろな人のことを指します。クレジットカード会社は、こういう人を警戒します。実は若い頃に金融事故を起こしてブラックリストに乗って、しばらくおとなしく潜伏してたんじゃないか?と疑うからです。事故情報が消え去るまで、ひたすら借金やクレジットカードとかかわらないように生きていたら、過去の情報が何にもなくなってしまった…そんな危ない人と、スーパーホワイトの人では、データ上一見して区別がつかないからです。

その他にも、クレジットカード会社はいろいろな視点でその人の信用力を判断します。(クレジットというのは信用という意味の言葉です)申し込み用紙に記載事項があるので、申し込んだ人はわかると思いますが、住所、氏名、年齢、性別といった基本データの他に、勤務先や年収、家族の有無、持ち家かどうか、何年住んでるのか…等など、見ず知らずの人には教えたくないことまで根掘り葉掘り聞かれます。ここで反発を覚えて、「お前になんぞ教えられん!」と言ってしまったら、クレジットカード会社からは丁寧にお断りされてしまいます。向こうからしたら、のちのち揉めるような人は顧客にしたくないからです。

ある種の屈辱に耐えながら申し込み欄を埋めて申請をし、クレジットカード会社の沙汰を待ちます。近頃は即日発行なんてカードもあるようですが、だいたい審査には一週間以上の時間がかかることが多いようです。審査の結果、発行することが決まった場合は、クレジットカードと契約文書が入った分厚い封筒が送られてきます。発行が見送られる場合は、お断りの手紙だけが入った薄い封筒が送られてきます。この辺は、就職活動と似ていますね。薄い封筒が郵便受けに入っていたら、「ああ…まただめだったのか…」と天を仰ぐ羽目になるわけです。

しかし、世の中には星の数ほどクレジットカード会社があります。審査がゆるい会社もあれば、審査が厳しい会社もあるのです。また、会社ごとにメインターゲット層を絞ってることもあります。審査がゆるめで、自分の購買意欲にマッチしたカードを選べば、案外すんなりとカードを発行してもらえる場合があるかもしれません。

あきらめるのはまだ早い!

(その3につづく)

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